うつ病治療のガイドラインとは?治療の流れを知ろう

治療は長期にわたり周囲のサポートも大切です

抑うつ気分や自信喪失や意欲低下などが見られるうつ病。ちなみに抑うつ気分とは、憂うつや寂しさや気分が滅入るなどの症状を総称したものです。また、精神症状だけではなく、睡眠障害や性欲低下などの身体症状が出ることもあります。うつ病治療では適切な薬物療法と休息が基本的な流れであり、それに加えて数カ月単位という治療期間を耐えるために、周囲の精神的なサポートが必要です。うつ病は心の風邪といわれることがありますが、普通の風邪とは異なり長期間にわたる治療となることを理解しなければなりません。

薬の治療を開始する場合、薬剤師から予想される副作用などの説明がなされます。その説明をしっかり聞いて、疑問があれば遠慮なくその場で聞いておく必要があります。もし薬剤を服用して副作用が出現した場合は、たとえ薬が残っていても医師や薬剤師に相談するようにします。何故なら、副作用の内容によっては薬を中止して適切な治療を受けたり、他の薬剤に切り替えたりする必要があるからです。うつ病治療では薬物療法が中心となりますが、それとともに家族内での役割の再確立など家族内での動きの調整が大きなポイントです。さらに身体的に問題がなければ、散歩するなど軽い運動習慣をするなどの働きかけが快方への手がかりとなります。

薬物治療の流れについて

うつ病治療では薬による治療が行われますが、まずはSSRI薬或いはSNRI薬の投与から開始します。もし不眠が続いたり強い不安感があれば、ベンゾジアゼピン系抗不安薬が追加されることもあるでしょう。これを2~4週間程度続けて、医師が有効であると判断したら、そのまま薬の量を変えずに継続した治療が行われます。やや有効であると判断した場合は、さらに2~4週間程度薬剤の服用を継続して、もう一度有効かどうかの判定を実施します。 もし最初の治療で無効と判断された場合は、副作用の有無を確認して問題なければ投与量を増やしていきます。そして経過を見て有効と判断されれば、継続して治療が行われるのです。薬剤の投与量を増やしても無効であると判断されたら、他の抗うつ剤への変更が検討されます。その場合、他のSSRI薬やSNRI薬を選択する場合もあるし、三環系抗うつ薬などに切り替える場合もあります。薬剤を変更して有効であればそのまま継続した薬物療法が行われ、やや有効と判断されれば他の抗うつ剤への変更も視野に入れるかもしれません。もし無効であることが確認できれば、電気けいれん療法を採用することもあります。このように、うつ病治療における薬物療法の流れは、患者の精神状態を細かくチェックしていくのです。